【会社紹介】国際旅人宿:有限会社ジェイホッパーズ

私は2015年12月~2020年5月の足掛け4年半、

有限会社ジェイホッパーズというゲストハウスの会社につとめていました。

ジェイホッパーズで過ごした日々は一体どんなものだったのか?

自分の価値観を根幹から揺るがすような経験、皆さんにもあるかと思います。

私にとってはジェイホッパーズがまさにそれで、

入社する前と後ではまるで違う人間になったと自負しています。

この記事はガッツリ私の主観が入った会社概要だと思って読んでもらえれば幸いです。

今後、ジェイホッパーズに入社されたい方にも有益な情報になれば幸いです。

何の会社

冒頭でもふれたとおり、有限会社ジェイホッパーズはゲストハウスを運営している会社です。

2021年2月現在、支店の数は日本国内に8あります(京都2・大阪2・滋賀1・和歌山1・広島1・福岡1)。

創業は2002年。今年で19年目ですね。

本社は社長の飯田さんがお住まいの京都です。

創業当初はゲストハウスという言葉や概念が日本国内で今ほど普及しておらず

旅行予約サイトBooking.comで「京都ゲストハウス」で検索してヒットしたのはわずか4件だったそうです。

ジェイホッパーズはカオサン、ケイズハウスと肩を並べるゲストハウス界では名の知れた会社です。

最大で12店舗ありましたが

コロナウイルスが猛威を振るい始めた2020年2月からのわずか1年間で4店舗が閉店しました。

社長はどんな人か

社長の名前は飯田章仁(いいだ・あきひと)さん。

54歳?一言で言うならスキンヘッドの陽気なおっちゃん。

飯田さんは石油会社のサラリーマンを退職後、バイクでヨーロッパ~アジア周遊旅行を経験。

その際、各国で出会った人たちが良くして下さり、胸を打たれたんだそう。

当時は日本国内にバックパッカー宿がほとんどなかったことから

今度は自分が旅人たちをもてなす側になろうと

帰国後に一念発起。2002年にジェイホッパーズを創業されました。

従業員に軽口を叩かれるなど、いい意味で社長感があまりない人(笑)

私も初めて会ったときは日本酒に詳しいおじさんとしか認識してなかった;;

飯田さん酔っぱらってよく財布を無くしてるイメージだけど

後々の観光名所になる場所を見つけて宿を構える先見の明、センスがある!

まだ認知度の低かった岐阜県の飛騨高山や和歌山県の湯の峰温泉にゲストハウスを作り、

どちらものちに名だたる観光地へ。宿も満員御礼になった。

いつだって周囲への気配りを忘れない所や

会社が苦しい状況でも周囲には疲弊してる所を見せなかったり。さすが経営者だと思います。

働いているのはどんな人たち?

20-30代の若い人、特に女性が多いです。

旅人宿で働くスタッフたちの旅人指数はやはり総じて高い印象。

数十か国以上行ったことのある人や、12年かけて世界101ヶ国を旅してジェイホッパーズに就職したという人もいる。

皆ありえない位フットワークが軽い。まぁもともと私が重いのもあるけど、

強い好奇心が未知への恐怖心を凌駕し、色んなことに臆さず挑んでいく姿勢は皆に共通していた。

経験値が高くてすごく面白い人が多いなぁという印象を受けた。

“普通こうでしょ”という先入観もあまりなく、変?であることを個性として受け入れる懐がある。

私もジェイホッパーズに入社するまでは人間関係が不得手だと思っていたけれど、

入社後は“個性を重んじる”仲間に囲まれてすごく充実した日々を過ごすことができた。

や、本当に幸せだった。ありがとう。

仕事内容は?

同じ会社の系列店といえど、業務内容は各店舗によって全然違う。

私が最も長い間在籍していたUSJ近くの店舗:ジェイホッパーズ大阪ユニバーサルの一日の流れを思い出してみたい。

なお、湯の峰で店長時に担当していた売上金管理や備品発注等の業務についてはここでは割愛します。

受付業務

ホテルでいうと花形のフロントスタッフ。

ゲストハウスの場合はホテルのようにかしこまる必要はなく、訪れる人と友達のように親しくなれるのが魅力。

実際に私がどんな流れで働いていたかを見ていきましょう。

早番:午前8時~午後14時までの6時間

メインの仕事はチェックアウト対応(部屋の鍵を預かる)と、午前10時~客室、共用スペースの清掃。

8時前に夜勤スタッフの引継ぎを受け、

iphoneのAmazonMusicから自分の好きな音楽を選び、館内に流す。(これが好きだった~)

8時になった瞬間に受付のシャッターを上に開けてお仕事開始。

受付にいる間はお客様のチェックアウト対応をしながらメールをチェックする。

「●●に行きたいんだけど、どの電車に乗ったらいい?」

「チェックアウトした後も荷物を預かって~」「いいよ~」のようなやりとりもしばしば。

14時に退勤だとそれ以後にどこかへお出かけしたり出来るので、個人的にはとても好きだった。

遅番:午後11時~22時までの11時間(休憩1時間)

午後2時まではお掃除で、午後3時まで1時間休憩。

午後3時以降~チェックイン対応のお客さんを待ちながらメール処理。

その間に予約販売在庫数の調整や、かなり前に予約してくれたお客さんに「忘れてないですか?」確認メールを送る。

午後7時頃に時間を見計らって夕ご飯食べる。

22時に受付のシャッターを閉め、夜勤にまだ来てないお客様の引継ぎ等したら終了。

拘束時間11時間とかなり長丁場ではあるけど、ずっと肉体労働を強いられている訳ではなく

お客さんと話したりする時間も結構あるから、慣れればなんてことはない。(個人的感想)

清掃業務

客室・トイレ・洗面台・シャワールームをパートさんと手分けして3時間ほどで掃除します。

一人暮らしを経験したことのない私は、パート主婦さんに色々教えてもらいながら掃除スキルを身につけた。

布団をバタバタしたり、階段を何往復もしたり。

私にとっては頭を使う事務仕事で疲れた時にちょうどいい運動で、楽しかった(笑)

仕事をしていた良かったと思ったことは?

自分が動かずとも、待っていれば世界各国の人が遊びに来て話を聞かせてくれる。

完全に私得でしかない!と思っていた。私そこまでフットワークは軽くないけど、知識欲は旺盛だからね。

違う文化で育ってきた人たちの思考や感覚は、めちゃくちゃ刺激的だった。

本を読むのも勉強になるけど、生身の人間が話す経験談には及ばないんだ、と知った。

夜通し話し込み、そうして世界中にできた友達に、今度は私が会いに行くことが出来る。そして、現地を案内してもらえる…!!

見知らぬ土地に行くとき、知り合いがいるのといないのでは大違いだと思う。

私は人に会いに行くという動機が着火剤となり、気づいたらあちこち生きまくるフッ軽人間になってた。

こんな人に向いている「人が好き」

人と話すことが好きであること。もう、これは大前提。

初めて会った人への歓迎と交流の意志がないと、ゲストハウスでは働けない。

すみません、私は最初↑の状態だった。

ま、ガチガチに考えすぎて余裕がなかっただけで、根幹は人好きだから次第にマシになっていったけど。

逆に言えば、人が好きであれば多少英語が話せなくても大丈夫な気はする。

(要編集)こういうのがあればもっと良いかも

レベルアップを実感できる教育制度か何かあれば、もっとモチベ上げやすかったのかもしれない。

レギュラースタッフが昇進すればマネージャー(店長)になれるけど

マネージャーの上ってないから、何を目指したらいいのかわからない時があった。

サービス業での就労経験は重要な役割を果たす。

ただ、形としてポートフォリオに残せる作品もないから、

ゲストを待って、話すのは楽しいけれど。このままでいいのかな~と思うときがたまにあったから。

まとめ

今もなお氷河期が続く宿泊・観光業界ですが

緊急事態宣言が解除されれば、少しずつ旅行客の足も動き始め

また海外からもたくさんのお客様が来日することが予想されます。

日本に行きたいと言ってくれる外国人の友達も海外にたくさんいます。

今もなお氷河期が続く宿泊・観光業界ですが

ゲストハウスで働くのはとても楽しいし、将来に活きる人脈も作ることができます。

ゲストハウスの仕事で何かわからないこと・気になることがあれば

コメント欄からお気軽にお問合せください。

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