海と夕日とLGBTQについて@那智勝浦町
おはようございます。本日5/3、観光協会職員の私は5連勤最終日です。
昨夜は20時台には寝落ちしてしまい、3時すぎに起床して今に至ります。
しかし私以外は誰も起きていないこの静寂、良いなぁー。
4月1日からは居候させて頂いている山田夫婦+白浜のイケオジN(コロナ禍でお仕事休業中でほぼ毎日本宮にいる)3人との共同生活なんですけども、すごく楽しい反面、正直キツいなぁと思うこともあります。
4月9日~26日までご夫婦が留守だったんだけど、代わりにイケオジがほとんど毎日ずっといた(笑)
原因は明白なんです。私が一人になりたすぎること、加えて私がそれを周囲に自己開示しないことです。だって一人にしてと言ったらちゃんとそっとしておいてくれる大人だもの皆。
だけど、白浜からせっかく来てくれているのに放置は良くないよな~と私なりの勝手な配慮?もあり結局イケオジと毎日一緒にお酒飲んでた(笑)←無論私もお酒好きという理由が大きい、はい意志弱すぎます。
イケオジが毎日料理してごはんを作ってくれてたのも大きい。26まで実家暮らしだった私は料理をほぼしないorz
「ちゃんと食ってるのか?」という両親への問いに私は「うん、イケオジのおかげで。」と答える始末。イケオジは私の両親にも会ったことあるんです。ありがとう、イケオジ。
一方で、3月末まで住んでたゲストハウスは若い移住者たちのシェアハウスとなってパーティー三昧。
それはそれで耐えられない…嗚呼、私はなんてわがままなんだろうか。
皆のことは好きだけど、一人になれないとしんどいなんてさ(´;ω;`)
すみません、前置きが長くなりました。
生マグロ水揚げ日本一の町へ
大阪の実家に一時帰省すべく先月4月26(午後休)27,28と2.5連休を取っておりましたが
4月25日~緊急事態宣言が発令されたことにより、帰阪ならず。。。
出勤しても良かったんだけど、本音を言えばせっかく取った連休を崩してまで働きたくない(笑)
かと言って本宮で引きこもって何もせず過ごすのも嫌だー
(イケオジとの2人暮らしに耐え兼ね(?)、誰のことも気にせず一人になりたい願望がMAXになってた)
ということで生マグロの水揚げ日本一の町、那智勝浦町に行ってきました!!!
美味!!!やっふーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー٩( ”ω” )و
勝浦のマグロが美味しいのは言うまでもないので、ここでは詳しく話しません!!!笑
★午前中だけ働いた後、那智勝浦町に行き、息を飲むほ٩( ”ω” )و
★ゲストハウスで勤めるマルちゃんについて
★自分の性的指向について
について話していきますー。
【圧巻】弁天島付近の夕日
まず、四の五の言わずにこれを見て欲しい。
やば!綺麗!え、エモ!!!
あまりにも美しい夕焼けが、イヤホンから流れてくる上新巧祐さんのカバーアルバムとマッチしすぎて涙を誘った…
(Amazon Music 漁ってたら遭遇したKosuke Kamishinさんのプレイリストが好きでずっと聞いてます)
これは紀伊勝浦は弁天島付近の堤防からの眺めです。
弁天島についてはこちらをご参照ください。
夕日の話に戻すと、途中に立ち寄るだけの予定だったのに。目を奪われた。
結局私は日が沈むまでずっと、水平線に落ちていく太陽を見つめて1時間以上立ち尽くしてた。
え。普通の日没じゃんって?どうして私が日没にこんなに魂を震わせたのか?
では、少しだけ自分のルーツについてお話をさせてください。
私の母は四国の最南端:高知県土佐清水市の出身で、高校卒業を機に大阪で就職しました。
母の両親、つまり私の祖父母はその高知県土佐清水市の人間です。
祖父は漁師でしたが海の事故で他界しました。私が幼稚園生~小学校低学年ぐらいの頃です。
私は夏休みには必ず大阪から土佐清水へ行き、3週間ほどを過ごしていました。
これといった用事はなく、祖母と叔母と一緒に日常を過ごすために。
家から歩いていける漁港はいつも活気づいて、見た目で気に入った魚を持ち帰っては祖母にさばいてもらって。
私は今でも御魚が大好きだし、とにかく楽しかった。
そんな思い出からか、今でも海を見ると心が穏やかではなくなり、胸が詰まりそうになってしまう…。
後日、イケオジにこの話をしたら
そんなロマンチックな夕日を一人で見ちゃダメだよ、一緒に見てくれるパートナーを見つけなきゃと言われた泣
はい、すみません。ぐうの根も出ない泣
LGBT当事者マルちゃんとの出会い
勝浦で夕日を見る前日の夜、当時高校3年生だった前職の後輩から、突然電話がかかってきたのです。
大学の卒論の為にLGBTQに関するアンケート回答をお願いしたいと。断る理由もないので勿論オッケーして即回答。
しかし初めて会ってからもう丸4年とは!?月日が経つのは本当に早い。
送られてきたアンケートは、性の多様性について改めて考えるきっかけになりました。
そして次の日、午前中の仕事を終えた私は那智勝浦町のゲストハウス「whykumano(以下:ワイクマ)」にチェックイン。ワイクマのオーナーは、世界で初めて「オンライン宿泊」を手掛けた後呂孝哉(うしろ・たかや)さん、通称ゴロさん。
紀伊勝浦駅の真正面に位置するワイクマの扉を開け、階段を上るとスタッフのマルちゃんが受付で待っていてくれてました。
生まれも育ちも那智勝浦町で、兵庫で小学校教員として働かれていた経歴を持つマルちゃん。
どこからどう見てもカッコいいお兄さんだけど、彼は実は女性として生を受け、男性として生きる(FtM)なのでした。私が前日それに関するアンケートに答えたばかりのLGBTQ(性的少数者)の当事者です。LGBTQとは?
やばカッコいいよ、マルちゃん。
日暮れ時の午後4時半、マルちゃんはおすすめの散歩コースを教えてくれました。
で、上述の通り、言葉を失うほど美しい夕日に出会えたという訳です。
夕日を見て、はまゆでお風呂に入って、マグロを堪能してもう大満足。ワイクマに帰ってきました。
少し会話した後マルちゃんも帰宅したので、ワイクマは午後8時頃から私の貸し切りに。
(貸し切りの時の写真撮っておけば良かったなぁー)
その夜はリビングに置いてあったマルちゃんの本『元女子高生、パパになる』が何となく気になり、手に取って読ませてもらいました。
フェンシング元日本女子代表、トランスジェンダーである杉山文野さんの手記。
まだLGBTQという言葉や概念が今ほど浸透していなかった10数年前。
30歳で死のうと思っていたなど、自身のこころの性とからだの性が一致しないが故の葛藤がありありと綴られている。
自分自身のことを認め、周囲に打ち明けるのに、どれほど勇気が要ったのか…とても想像できない。
「どこに逃げても、自分自身からは逃げられない」という杉山文野さんの言葉が胸に刺さった。
そして私は本を読みながら眠りに落ちていました。
自分の性的指向について
前職の後輩からのLGBTのアンケート回答依頼、そして次の日のマルちゃんとの出会い。
誰かの決めた当たり前を無自覚にいくつも飲み込んでいる自分に改めて問う機会になった。
私は28年生きてきて今のところは女であることに異論も反論もないので、性自認は女であろうと思われる。
ただ、惹かれる対象は異性=男性だけではない気はしている。というか、実際そうだなと。
確かに、、、思い返してみたら
同性の後輩に思いを寄せていた時期も長くて、
当時は後輩※をかわいがるのは当たり前だと思っていたのだけれど
※私は学生時代ちゃんとした?部活に入らず、先輩後輩の上下関係を知らずに大人になりました。
他にも多くの「当たり前」を知らないです。
次いつ会えるかを考え、一緒に旅行に行こうと何度も誘い、いっちょまえに嫉妬したり
後から考えれば、後輩の域を超えてるよ。あれは完全に恋だった。
男性に惚れたこともあるし、過去にお付き合いしてきたのもずっと男性だったので
私は自分がLGBTQのB=バイセクシュアルであることを再認識したのです。
まとめ
海のある町、やっぱり良いなーと痛感しました。
私が海に惹かれるのは、地方の観光振興を志すきっかけになった高知県土佐清水市を彷彿とさせるからであろう。自分から逃げずに真正面から向き合う人たちと出会い、私自身にもまた新しい発見がありました。
誰しもが世間でいうところの「普通」でない自分自身に悩まなくて良い日が来ますように。