私が何も知らない町を移住先に選んだ理由は、“〇〇〇〇〇“
こんにちは。アヤです。
20代半ばまでぬくぬく過ごしていた実家を飛び出し、
現在は紀伊半島の山奥にて、一人暮らしをしているアラサー女です。
今日は私が大阪から紀州の国に移住してきたキッカケについてお話したいと思います。
地方への移住に興味があり、移住先を見つけたい方の参考になれば幸いです。では早速行きましょう!
目次
和歌山に移住して来たキッカケタイミングは〇〇です。
私が移住するキッカケになったのは、“職場内異動”です!
私は大阪の大学を卒業後、7ヵ月のフリーターを経て2015年の12月にゲストハウス(簡易宿泊施設)を運営する会社に就職しました。
ここで懺悔をさせて頂くと、大阪の実家から職場まで通勤していた私は、愚かにも家賃を入れることもなく一切家事を手伝うこともなく毎日遊び惚けておりました。自分なりに真剣に仕事に打ち込み、毎日すごく楽しかったんけど…マジでアホでした。
能天気に毎日楽しく大阪のゲストハウスで3年弱を過ごした頃、「そろそろ別の環境に行ってみたいな」という気持ちがふつふつと湧いてきました。都会には行きたくないから、できれば地方の支店に。
そんなとき、社内の情報共有システムにて和歌山の店舗に欠員が出ていることを知り、その場所についてほとんど何も知らないまま(笑)「行きたいです!!!」と立候補したのです。
もちろん紀南に行ったことはありませんでしたし、和歌山の観光地で知っている場所と言えば「和歌山マリーナシティ」「那智の滝」ぐらいしかありませんでした。
なお私が異動を決意した2020年2月時点で、系列ゲストハウスを国内に計12店舗有していましたが、コロナ禍の影響により8店舗にまで減りました。
系列店への異動
そんなこんなで大阪の店舗で3年弱働いたあと、2019年の4月に和歌山の店舗に異動でやってきました。
少し歩けばコンビニがどこにでもある大都会から一変、車がないとどこにも行けない温泉街へ。
JR天王寺駅から特急くろしおに乗って約2時間で紀伊田辺駅に到着。そこから路線バスでまた2時間。新しい職場には19時過ぎに到着しましたが、あたりは真っ暗でした。小雨の降る中、バスを降りた時にかいだ温泉独特の硫黄臭と水の流れる音を鮮明に覚えています。
まぁ要するに、生活環境が180度激変したんです。
初の一人暮らし=荒んだ生活
到着した次の日から業務の研修を受けながらも、外国人観光客で毎日満室だった宿は大忙し。会社としては売上げ増で御の字でしたが、一人暮らしをしたことのなかった私はなれない仕事と一人暮らしにどんどん疲弊していきました。どれだけ疲れて家に帰ってきても、当然料理は出てこない。掃除や洗濯も自分でしないといけないのです。(いや、当たり前なんだよ?)
仕事も生活も、皆がこなしている当たり前が私には出来なかった。その事実が余計に私を苦しめた気がします。
確かにコロナ前で仕事はかなり忙しかったですが、これは実家ぐらしで染み付いた「誰かがやってくれるだろう」という感覚に起因するもので、完全に自分の甘さによるものですね。
世の一人暮らしされてる皆さん本当にすごい(´;ω;`)
大阪に舞い戻る→2020年5月退職
最初こそ頑張ろうとしましたが日に日にめんどくささが勝り、ごはんを一口も食べない日も珍しくなく、結局体調を崩した私は着任して半年足らずの9月末に大阪の店舗に戻ることになります。
この半年間で15kgほど痩せました。私はがりがりでした。※繰り返しになりますが私が未熟だっただけであり、前職がブラック企業だったと言いたい訳ではありません。
不完全燃焼のまま、もといた大阪の店舗に戻りました。でも今度は実家から通うのをやめて宿に住み込みをすることにしました。和歌山での経験から私は「このままではマズイ、何もできないままだ」と思ったのですね。
和歌山の店舗からすれば後任のスタッフも来ないまま私にフェードアウトされたもんだから、深刻な人手不足。当時はスタッフたちに大変ご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思っていますし、思い出すと今でも心が痛いです。
古道歩きの観光客が増える秋ごろに大阪から数日間だけヘルプで入らせてもらうこともありました。初めての出張…。
和歌山での数日間ヘルプ勤務の際、泊まりに来てくれたデンマーク人の陶芸家と会ったことがキッカケでデンマーク行きを決意したのです。結果、ワーキングホリデービザを取ろう!と一年発起し、2020年5月で退職しました。
海外渡航の夢やぶれる
しかし、2020年3月頃から日本でも猛威を振るい始めたコロナ禍によりその計画は頓挫。
コロナ禍中もギリギリまで渡航準備はしてました。和歌山で出会ったデンマーク人の陶芸家とFacebookで連絡を取り合ってたんですが、宿を退職した2020年5月の時点で「日本を出るの1年は延期しないと厳しそうだな…」と自分の計画を変更することにしました。
もともとヨーロッパに強い憧れは有、一人で2週間ヨーロッパ3カ国ドイツ、スイス、イタリアを旅行したこともあります。ただ、いくら山奥とは言え半年の一人暮らしでガリガリになってしまうレベルで環境の変化に弱かった私。デンマークに行っても生きていられたかどうか少し疑問は残ります。そりゃあ今でも行きたいと思っているけれど、なぜだか和歌山に来た時ほど強烈な衝動には駆られない。
宿を正式に退職したのは2019年5月末でしたが、緊急事態宣言もあり表向きは私が退職する2カ月前の3月頃から営業していませんでした。その間、大学時代の友人が父と運営されていたスペインバルで3月~6月までアルバイトをさせてもらったりしました。宿に住み込みでしたが、帰国できなくなった外国人たちも一緒に暮らして何だかシェアハウスみたいになってました(笑)
副業として勤務していた観光協会
温泉街の宿で働いている時に話を戻すと、休日であっても仕事のことを考えて休まらない自分に危機感を抱いた私は、車で20分ほどの距離にある地元の観光協会にボランティアとして働かせてほしいと打診をしました。話し合いの結果、報酬を頂きながらアルバイトをすることになりました。副業ですね。
副業を始めたのは2019年7月末ぐらいだったかな、次の月には私は急に大阪に戻ることになり、観光協会の皆さんはアルバイトとは言え数回入ってきたよくわからない移住者の人もういなくなっちゃったの?とさぞ拍子抜けされたことだろうと思います。
10か月ほど後、コロナ禍により海外渡航の夢破れ無職となった私は再び観光協会に連絡を取りました。
お久しぶりです。今ってスタッフ募集してたりします?
はい、募集してます。3月末で退職した人の代わりが見つかっていないのです。
本当ですか!応募させてください!
そして、今度はアルバイトではなく常勤のスタッフとして働かせてもらうことになりました。
他の選択肢は思いつきませんでした。最初に来た時も今回も衝動的だなぁ(笑)
そして大阪からまた舞い戻ってくることになるのです…。
1年限定の契約でしたが、結果的に延長はしませんでした。
なぜ未だにココにいるのか?気に入っているポイント
観光協会を退職した今でも拠点を動かさず居座り続けている理由って何だろう。
知り合いも出来、生活に慣れてきたから!というのは大きいですが、どうして気に入っているのかを考えてみました。
①実家から遠すぎない
実家のある大阪から片道3時間半~4時間。頑張れば日帰りも可。
ひと月~2ヵ月に一度ぐらいのペースでは帰ってたかな。
何かあれば頼れる場所があるという事実は、不安を抱えやすい私にとっての精神安定剤になってます。もう少し近かったらすごい頻度で帰りそうだからこれぐらいが丁度良いのかも?
ちなみに日帰りやったことありますが、めちゃくちゃしんどかったのであまりお勧めはできません。。。
②温泉が豊富
毎日どの温泉に入ろうか贅沢に悩んでいます。これは誇ってる!
入浴回数券と年間券あわせると最大で3枚は持ってました。
住んでいる地域の住民割引があるから町内の温泉4カ所無料で入れる状態。
私は誰も居ない露天風呂を独り占めできる“昼風呂”が一番好きです(笑)
③皆優しい
とにかく皆優しい!
昨日もお隣さんからお芋さん、バイト先の社長から竜神の椎茸を貰いました。
「おおきに」が口癖の、地元の人の柔らかい話し方が好きなんです。
最後に頼れるのはインスピレーション
ここまで書いて、なんだか和歌山に来るときは衝動的に動いたなぁ~と思いました。
いつもなら考えてばかりで尻込みしてしまうことが多いのに、
「失敗したらどうしよう…」っていうことはなぜか考えなかった私(笑)
うまく言語化できなくても良いと思うんです。
最終的には自分の気持ちに従うしかないのではないでしょうか。
皆さんが納得のいく形で次の移住先を見つけられますように!