熊野の隠れ家バー『風土(milieu)』を作ろうか

期せずして2020年8月~熊野・本宮にカムバックしたことで

私はこの地で新たな人と出会い、経験をし、とても刺激的な半年を過ごさせてもらった。

しだいに人同士が交流する場を自分で作ってみたいと思えるようになった。

先の見えない激動の時代の中、私の似た思いを持っている人はたくさんいるんだろう。

ゲストハウスやカフェ、コワークスペースなど

場づくりの方法として沢山ある中で、バーを選んだか、どんな場所にしたいかを

ここで深堀りして話したいと思う。

どうしてやることになったか

私自身がお酒好きだから

私は「週8飲酒」を豪語していたほど、自他共に認める酒好きである。

私の飲酒量は高知県出身の母をもはるかに凌駕する。いいのか悪いのか。

過去には日本酒専門店やバーテンダーなど、お酒に関わる仕事もしてきたし

大阪に住んでいた時はしょっちゅう飲みに出かけてた。

(おかげで実家暮らしのくせに全然貯金できなかった;笑)

特にローカルな大衆酒場のような場所で初めましての人と話すことが好きで、

盛り上がり過ぎて終電を逃してしまうこともあったり。

ここ本宮に暮らし始めてそんな生活はしなくなったけれど、たまーに恋しくなる。

皆が肩肘張らずに本音を語り合える場所の必要性

私は現在、観光協会の職員として行政の方と一緒に働いている。

コロナ禍の影響で観光客こそ少ないけれど、

和歌山県の色々な場所へ赴き、地域資源について学びを深め

湯の峰で宿の店長をしていた一昨年よりずっと和歌山について詳しくなれた(笑)

行政組織は完全な縦割り・階層社会で、上の言う事が絶対である。

一人一人は面白いのに、組織化するとどうしても面白くなくなる傾向が強い。

尖った部分(=本音)をひた隠しにしてしまう…。

私は皆のそういう部分を知りたくて仕方ないのだ。

本来であれば得意なノミニケーションで同僚の方と親睦を深めたいところだけれど

コロナ禍ではそうもいかない。

『権現堂』を営む山田夫妻との出会い

私が居住しているゲストハウスから徒歩10分ほどの距離に山田夫妻が住んでいる。

2021年中にはみくまの大学という、主に25歳以下対象の教育機関になる予定だ。

私は勝手にデンマークのフォルケ・ホイスコーレのようなものだと考えている。

私も若人たちに英語を教えるよ~集まれ集まれ~

もともと三里念法寺というお寺だった広い家屋=権現堂。その一角でバーをやってみては?という話を頂いた。

山田夫妻は私の居住するゲストハウスのオーナー森岡さんと知り合いで

チェックインや清掃などの手伝いを森岡さんに頼まれていた。

ゲストハウスに引っ越してきた私はそこで初めて山田夫妻と会う事になる。

以来、お二人はボロ雑巾のようにw堕落した生活をしている私を気にかけてくれて、

ご飯もしょっちゅうご馳走してくれて、権現堂にも入りびたってしまっている。

なぜ『風土』か

そもそも風土とは何かー言葉の意味

その土地の気候・地勢などのありさま。

人間の文化の形成などに影響を及ぼす精神的な環境。

風土研究会(森岡さん、湯川さんと一緒に)

かくして権現堂に入りびたるようになってしまった私は

ゲストハウスのオーナー森岡さん、古座川町に住む湯川さんと一緒に風土研究会のメンバーとなる。

風土研究会とは?

山田さん(夫)と一緒にオギュスタン・ベルク著の『風土の日本』を読み進めながら、風土についての教養を獲る会。

この本、なかなか難しい。悔しいけど、山田さんの解説がなければ到底理解できそうもない。

ちなみにみりゅー(milieu)とは、フランス語で風土のことを指す。

どんな場所にしたいか

せっかく皆が集うバーをやるのであれば、風土研究会で得た学びを活かさない手はない。

バー風土=?

の?の部分を何に当てはめるか?を改めて自分に問うてみた。

万人受けしない話が飛び交うクールで熱い場所

空気を読む、なんて不必要な努力はするな!

「変な風に思われないかな?」とか気にしたら負け!

私は単に思ったことを素直に教えて欲しいだけなんだと思う。

本質的な会話抜きに良質な人間関係なんて築けなくない?

いま一緒に働いている行政の人たちにも伝えたい。

体裁や肩書き抜きに、本当の所、どう思ってるのかを聞かせて欲しい。

本音を衒(てら)いなく吐露できる場所こそ魅力的だと思っている。

最も近い他人=自分自身と向き合える場所

いつも私は「人」よりも「自分」との対話に重きを置いてきた。

自分のことを一番傍にいる他人だと思ってて、その人物を楽しませてあげることこそが最善の策と思って生きてきた。

28年生きてきてその姿勢は間違ってなかったと心から思える。

基本的には自分の言うことを聞いて取捨選択をして来たから、後悔もあまりない。

あるとしたら、それはやっぱり自分ではなく他人の言う事ベースにした決断だったから。

でも全員が全員「自分と対話」しているかって、Noだなって思う。それが悪いとは言わない。

自分の心の声に蓋をして、周りの意見を優先している人が過半数なように見える。特に人生の先輩方…

自分の心を押し殺している人たちは皆どこか苦しそう。一番傍にいる他人は全然楽しめていない。

自己陶酔の鬼であるこんな自分と関わってくれた人たちに私は心から感謝している。

だから例外なくハッピーになって欲しい。その為には自分にとって何が幸せなのかを知る必要があるでしょう。

風土では、自分を映す鏡を見る、つまり人と交流することで、自分の内なる声に耳を傾けてほしい。

超オシャレ空間→理想は大阪・福島の『A bar』

ゲストハウス時代、大阪には私が3年弱働いたUSJ付近の店舗に加え

心斎橋と福島の合計3店舗あった。

福島は魅力的な飲み屋が数えきれないほどあり、同僚や後輩とよく足を運んだ。

特に印象に残っているのが、職場から徒歩10分ほどの距離にあるA bar。

めちゃくちゃオシャレ!これぞBarって感じの空間!

バーなので勿論料金は安くはないけど、

店長のアーサーさんかっこいいし、旅行経験豊富で話してて楽しいし、行く価値あり。

こんな所で働きたい!と一目ぼれしてバイトの面接を受けたレベル(笑)

受かったけど、ワーホリ行きたくて辞退しました;

「あ~自分オシャレだ~」という思いに浸りたいとき、行ってみて欲しい。

風土もA barみたいなオシャレ空間にしたい!

現状とこれからやらなければいけないこと

妄想が膨らむばかりで、私はまだ権現堂の一角に自分のお酒を並べているだけ(笑)

ユウジロウが三重まで木材を買いに行ってバーカウンターを作ってくれてテンションが上がった。

3月2日に食品衛生管理責任者の講習を受けに新宮まで行ってくるー!

カクテルの知識のおさらいも。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です